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インプラント症例

【インプラント症例】60代 男性「左下の銀歯が腫れた」左下のインプラントブリッジ治療(治療後9年経過症例)

治療内容 インプラントブリッジ治療
・左下5番目:抜歯/インプラント即時埋入
・左下7番目:インプラント埋入
年齢・性別 60代 男性
期間 3か月(通院回数10回)
費用(税込) 85万円(インプラント2本埋入)
リスク・副作用
  • 外科手術に伴う痛みや腫れが生じる場合があります。
  • 毎日の清掃を怠るとインプラント周囲炎を引き起こす恐れがあります。

1. 患者さんのご紹介(主訴・お悩み)

60代男性の患者さんです。以前から当院へ通院されており、過去に他院で作製した部分入れ歯を使用されていました。

左下の大臼歯2本を失った状態が続いており、今回「左下の銀歯が腫れてきた」とのことでご相談いただきました。確認したところ、残っていた手前の歯に歯根破折が認められたため、失われていた奥歯を含めた治療を検討することとなりました。

2. ご来院時の状態と診断

左下は大臼歯2本が欠損した状態で、その手前に銀歯が装着された歯が残っていました。診察の結果、残っている手前の銀歯に歯根破折が認められました。大臼歯の欠損により、この歯に噛み合わせの負担がかかっていた可能性も考えられました。

奥歯は食事の際に大きな力が加わる部分です。奥歯を失った状態では、残っている歯が本来とは異なる形で噛み合わせの力を受けることがあります。負担の程度や期間などによっては、残存している歯への負担につながる場合があるため、欠損した部分だけでなく、周囲の歯や噛み合わせを含めて治療方法を検討することが重要です。

今回は歯根破折を起こした手前の銀歯を抜歯すると同時にインプラントを埋入し、さらに一番奥の欠損部にもインプラントを埋入する方法を選択しました。2本のインプラントを土台として、その間の欠損部を含めて歯を補うインプラントブリッジとすることで、左下の奥歯の噛み合わせを補う治療方針といたしました。

【コラム】歯根破折とは

歯根破折とは、歯ぐきの中にある歯の根が割れたり、ひびが入ったりした状態です。破折した位置や程度などによって治療方法は異なり、歯を残すことが難しい場合には抜歯が検討されます。

【コラム】インプラントブリッジとは

複数の歯を失った部分に対し、埋入したインプラントを土台として連結した人工歯を装着する治療方法です。欠損している歯の本数と同じ数のインプラントを埋入するとは限らず、骨や噛み合わせなどを確認して治療方法を検討します。

3. 治療の流れ

①インプラント治療に必要なデータの取得と治療計画

インプラント治療の術前準備として、CT撮影や口腔内スキャン等を行います。CTでは顎の骨や神経などの位置を立体的に確認し、口腔内スキャンでは歯や歯ぐきの形態をデジタルデータとして取得します。インプラント治療では、顎の骨や周囲の組織の状態、噛み合わせなどを確認し、埋入する位置や方向を検討することが重要です。今回は、それらを踏まえて治療計画を立てました。

②術前シミュレーション

取得したデータをもとに、インプラント専用ソフトを使用して埋入位置を事前にシミュレーションします。顎の骨や神経などの位置を確認しながら、インプラントの位置や方向を検討します。

③2本のインプラント埋入(抜歯即時埋入とインプラント埋入)

歯根破折が認められた手前の銀歯は、抜歯と同時にインプラントを埋入しました(抜歯即時埋入)。一方、後方の欠損部には通常の方法で埋入を行い、合計2本のインプラントを使用しました。

④治癒期間と被せ物の型取り

手術後は、インプラント体と顎の骨の結合を待つため、数か月間の治癒期間を設けました。 この期間は、インプラント体と顎の骨の結合を待つための大切な期間です。経過観察を定期的に行い、しっかりとした結合が確認できた段階で、最終的な被せ物を作製するための型取りを実施いたしました。

⑤インプラントブリッジを装着

治癒期間を経て、2本のインプラントを土台とするインプラントブリッジを装着しました。治療期間は3か月、通院回数は10回でした。

【コラム】抜歯即時埋入とは

抜歯即時埋入とは、歯を抜いた部位に同じタイミングでインプラントを埋入する方法です。抜歯した部位の骨や周囲組織の状態などを確認し、適応できるかどうかを判断します。

4. 治療のポイント

①奥歯の欠損部分を含めて治療

今回は、歯根破折した歯だけを治療するのではなく、以前から欠損していた2本の大臼歯を含めて治療計画を立てました。奥歯の欠損により手前の歯に噛み合わせの負担がかかっていた可能性も考慮し、欠損している奥歯を補う方針としました。

②患者さんの治療の負担に配慮

歯根破折した手前の銀歯には抜歯と同時にインプラントを埋入し、後方の欠損部には通常の方法でインプラントを埋入しました。それぞれの部位の状態を確認し、適応を判断したうえで異なる埋入方法を組み合わせることで、治療時の負担に配慮しました。

5. 治療後・予後

今回は3か月、10回の通院で、2本のインプラントを土台としたインプラントブリッジによる治療を行いました。
インプラント手術から9年が経過した現在も、定期的に経過を確認しています。

インプラント治療後は、治療した部分だけでなく、インプラント周囲の歯ぐきや噛み合わせなどを継続して確認することが大切です。特に奥歯には噛む力が加わるため、定期的に噛み合わせや被せ物の状態を確認するとともに、インプラント周囲に汚れをためないための日常的なケアも必要になります。

当院では、欠損している歯の位置や周囲の状態、噛み合わせなどを確認し、それぞれの治療条件に応じてインプラント治療の方法を検討しています。

奥歯を失ったままになっている方、部分入れ歯を使用しておりインプラント治療を検討している方は、堺市の歯医者 三国丘歯科クリニック 堺市インプラントオフィスへご相談ください。

監修:理事長/院長 山本 英樹

経歴:
大阪府立 三国丘高校 卒業
大阪大学 歯学部 卒業
平成17年 大阪府下 インプラントセンター勤務
平成22年 三国丘歯科クリニック 開設
平成26年 医療法人英歯会 理事長就任
令和 6年 MID-G役員就任

その他受賞歴:
MID-Gマニュアルコース MVP
日本臨床歯科CADCAM学会 最優秀会員発表アワード
日本臨床歯科CADCAM学会認定医