金属アレルギーのある方がインプラント治療を検討する際、「治療は可能なのか?」と疑問に思うことがあるかもしれません。一般的なインプラントは金属でできているため、金属アレルギーのリスクを考慮する必要があります。しかし、近年では金属アレルギーの方でも対応可能なインプラントの選択肢が増えており、比較的リスクを抑えて治療を受けられる可能性があります。そこで今回は、金属アレルギーとインプラント治療の関係、リスク、そして治療を受ける際の注意点について詳しく解説します。インプラントを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
《三国丘歯科クリニックでの金属アレルギー事例は0》
堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックでインプラント治療を行う院長 山本は歯科医師歴20年間、インプラント1000本以上の治療を行ってきましたが、金属アレルギーがでてしまいインプラント治療が失敗したという事例はございません。
インプラントで金属アレルギーを発症することは可能性として低く、金属アレルギーの患者さんも配慮した上で治療を行います。
1. 金属アレルギーでもインプラント治療はできる?
インプラント治療は、失った歯を補うために顎の骨に人工の歯根(インプラント体)を埋め込む治療法です。一般的なインプラント体はチタンまたはチタン合金で作られていますが、金属アレルギーの方はこれに反応する可能性があります。しかし、近年ではアレルギーを考慮した素材のインプラントも登場しており、選択肢が広がっています。
金属アレルギーの方が選べるインプラントの種類
①チタンインプラント(純チタン)
チタンは生体親和性が高く、アレルギーを起こしにくい金属として知られています。
しかし、ごくまれにチタンアレルギーを持つ方がいるため、事前にアレルギー検査を受けることが推奨されます。
②ジルコニアインプラント
金属を一切含まないセラミック製のインプラントで、金属アレルギーのリスクがありません。
白い素材のため、審美的にも優れており、金属色が見えることがないのもメリットです。
強度が高く耐久性もありますが、チタンインプラントと比べると長期的なデータが少ないため、慎重な選択が求められます。
➂カスタムメイドのハイブリッドインプラント
チタンの使用を極力抑えたり、ジルコニアとチタンを組み合わせた特殊なインプラントもあります。
歯科医師と相談しながら、自分に適した素材を選ぶことが重要です。
近年では、ジルコニアインプラントの研究が進み、金属アレルギーの方でも選択肢が増え、治療の可能性が広がっています。
2. 金属アレルギーの人がインプラント治療を行うリスクとは?
金属アレルギーの方がインプラント治療を行う際には、いくつかのリスクを考慮する必要があります。治療を検討する際は、事前にリスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。
金属アレルギーのリスクと症状
①アレルギー反応が出る可能性がある
チタンは比較的アレルギーを起こしにくい金属ですが、体質によっては炎症や違和感を引き起こす可能性があります。
アレルギー症状としては、皮膚炎、口内炎、全身の倦怠感などが挙げられます。
②インプラントの定着が難しくなる場合がある
金属アレルギーによる炎症が続くと、インプラントが骨と結合しにくくなる可能性があります。
その結果、インプラントの安定性が損なわれ、長期間の維持が難しくなることがあります。
金属アレルギーの方がインプラント治療を希望する場合は、歯科医師と相談しながら慎重に進めることが大切です。
3. 金属アレルギーの人がインプラント治療を行う際の注意点
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける際には、いくつかの重要な注意点があります。これらをしっかりと理解し、適切な準備をすることで、リスクを抑えながらインプラント治療を進めることが可能になります。
<インプラント治療の際の注意点>
①事前のアレルギー検査を受ける
インプラントを埋め込む前に、パッチテストや血液検査を受け、チタンやその他の金属に対するアレルギーの有無を確認します。
すでに金属アレルギーがあると診断されている場合でも、具体的にどの金属に反応するのかを把握しておくことが重要です。
②使用するインプラントの素材を慎重に選ぶ
チタンにアレルギー反応が出る場合は、ジルコニアインプラントを検討するのが望ましいです。
ジルコニアは100%セラミック素材のため、金属アレルギーのリスクが少ない選択肢の一つです。
③インプラント手術後の経過をしっかり観察する
手術後、違和感やアレルギー反応が出ないかを慎重に観察します。
腫れや痛みが長引く場合や、口内に炎症が広がるような症状が出た場合は、すぐに歯科医院を受診しましょう。
④定期的なメンテナンスを欠かさない
金属アレルギーの方に限らず、インプラントは定期的なメンテナンスが必要です。
ジルコニアインプラントは金属アレルギーのリスクがないものの、適切な清掃やメンテナンスを怠ると、細菌感染のリスクが高まります。
インプラント治療を成功させるためには、事前の準備と術後のケアが重要です。歯科医師としっかり相談し、自分に合った治療方法を選択しましょう。
4. 堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックのインプラント治療
堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックのインプラント治療は、傷口を最小限に抑えながら短時間で適切な位置にインプラント体を入れるために、また、血管や神経などの位置を確認しながら手術を行うために、「XガイドⅡ 3Dナビゲーションシステム」を導入しています。
三国丘歯科クリニックではインプラント治療に注力し、以下3つのインプラント治療が可能です。
①抜歯即時埋入
歯を抜いた直後にインプラント手術をする方法です。歯や歯ぐき、あごの骨の状態などが良好な場合に適応することができ、歯のない期間を短くすることで歯肉や顎の骨の吸収を防ぎます。
②フラップレス埋入
歯肉の切開(フラップ)を行わないインプラント手術です。歯科用CTなど専門の機器や技術が求められ、対応できる歯科医院が限られたインプラント治療法です。
③インプラント即時荷重
手術当日から噛めるようにするため、インプラント体を埋入する手術と同時に仮歯を入れるインプラント手術です。
④フルインプラント
すでに上顎または下顎に歯がない患者さんに適用されるインプラント治療です。
4~8本のインプラントを埋入し、そのインプラントを支えとして12~14本のセラミックの歯を再建します。
インプラントの上に装着する人工の歯はセラミックの中でも強度が高く、汚れが付着しにくいとされるジルコニアを取り扱っています。
歯の形を決めるために行う口の中の型取りは、短時間で不快感が少なくなるよう、従来のゴム状の素材を口に入れる方法ではなく、口腔内スキャナーを使用したデジタルシステムを活用しています。
歯を失った場合の治療法には「ブリッジ」「入れ歯」もあります。ただし、周りの歯への影響を考え、一生涯快適な食生活を送るために、「インプラント」は最も良い選択肢と三国丘歯科クリニックは考えています。
保険適用外の治療ではありますが、堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックは「長い目でみて後悔のない治療」をコンセプトに、使用する歯科材料にこだわり、国内外の技術を応用した低侵襲で長持ちするインプラント治療で費用以上の価値をご提供できるよう努めています。
まとめ
金属アレルギーがある方でも、適切なインプラント素材を選ぶことで、リスクを抑えて治療を受けられる可能性があります。 チタンインプラントはアレルギーを起こしにくいとされていますが、体質によっては反応することもあるため、心配な方にはジルコニアインプラントという選択肢もあります。インプラント治療を検討する際には、事前にアレルギー検査を受け、歯科医師と相談しながら慎重に判断することが重要です。
堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックでは、金属アレルギーに配慮したインプラント治療を提供し、患者さん一人ひとりに適した治療方法を提案しています。
院長山本は、令和6年12月の日本臨床歯科CADCAM学会で、『インプラント治療におけるデジタルスキャンの精度の検証』というテーマで口演発表を行い、最優秀賞をいただきました。
堺市で金属アレルギーに対応したインプラント治療をお考えの方は、三国丘歯科クリニックまでご相談ください。
監修:理事長/院長 山本 英樹
経歴:
大阪府立 三国丘高校 卒業
大阪大学 歯学部 卒業
平成17年 大阪府下 インプラントセンター勤務
平成22年 三国丘歯科クリニック 開設
平成26年 医療法人英歯会 理事長就任
令和 6年 MID-G役員就任
その他受賞歴:
MID-Gマニュアルコース MVP
日本臨床歯科CADCAM学会 最優秀会員発表アワード
日本臨床歯科CADCAM学会認定医