電話
WEB予約
アクセス
Instagram

インプラント治療

インプラント型取りの方法と手順とは? 型取りの重要性を解説

インプラント治療を成功に導くために、型取り(印象採得)は重要なステップです。
精密な型取りが行われることで、患者さんに適したインプラントが製作され、噛む機能を回復することができます。
今回は、インプラント治療における型取りの方法や手順、その重要性について詳しく解説します。

1. インプラント治療における型取り方法の種類

インプラント治療の型取りにはいくつかの方法があり、それぞれの特徴を知ることで、治療をより理解することができます。
以下に型取りの種類を解説します。

①印象材を用いた型取り(従来法)

シリコーンやアルジネートといったゴムのような印象材を用いて型を取ります。
歯列全体や、インプラント部位の形状を詳細に記録することが可能です。
コストが比較的低く、特にシリコーンは高精度な型取りを行うことができます。

②デジタル印象

専用の口腔内スキャナーを使用して型取りを行います。
短時間で患者さんへの負担が少なく、データを即座に確認することが可能です。
高精度ですが、専用機器が必要であるため、口腔内スキャナーに対応している歯科医院に限られます。

③オープントレー法

特殊なトレーを使用して型を取る方法で、インプラントの正確な位置情報を記録できます。
特に複数のインプラントを同時に治療する際に有効です。

 

2. インプラント治療の型取りの手順

一般的に印象材を用いた型取りは以下のような手順で行われます。

①患者さんへの説明

歯科医師が患者さんの口腔内の状態を確認し、型取りの目的や流れを説明します。
必要に応じてインプラント周囲の清掃や調整を行います。

②トレー選定

患者さんの口腔内の形態に適したトレー(型取り用の枠)を選びます。
トレーが正確にフィットすることで型取りの精度が向上します。

③型取り

印象材をトレーに充填し、口腔内に挿入します。
印象材が固まるまで一定時間保持し、印象材が硬化した後、慎重にトレーを取り外します。

④確認と修正

型取りが正確かどうかを確認し、不足やズレがある場合は再度型取りを行います。

一方、口腔内スキャナーを用いたデジタル印象での型取りは以下のような手順で行われます。

①準備

インプラント部位に「スキャンボディ」という専用の器具を装着します。
口の中を清潔にし、スキャンしやすくします。

②スキャン(口腔内の撮影)

口腔内スキャナーを使い、インプラント部位や周囲の歯を撮影します。
噛み合わせを記録するために、上下の歯もスキャンします。

③データの確認と送信

スキャンデータを確認し、不足があれば追加で撮影します。
データを技工所に送信し、被せ物(人工歯)を作製します。
デジタル印象の場合は、説明と口腔内スキャナーで撮影するだけで完了するため、患者さんの負担が少ないというメリットがあります。

堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックのデジタル印象は、精度・操作性・スキャンスピードを兼ね備え、5倍のデータ量でスキャンタイムは1/4に短縮※されたデンツプライシロナ社製『セレックプライムスキャン』を使用しております。
※同社製品比

 

3. インプラント治療における型取りの重要性

インプラント治療では、型取りの正確性が成功の鍵を握っています。

型取りが不十分であると、上部構造(インプラントの上に装着する被せ物)の精度が低下し、患者さんにとって適切な装着感が得られない場合があります。

正確な型取りを行い製作する上部構造は、違和感が少なく長期間にわたって安定した使用感が期待できます。
噛み合わせや見た目も自然に仕上がり、顎関節への負担も軽減される可能性が高くなります。
また、初回から精密な型取りができていると、再製作する必要がなくなり、治療期間の延長を防ぐことにも繋がります。

型取りが不十分な場合のリスクは以下の通りです。
・上部構造の噛み合わせが不適切になり、再調整が必要になる。
・上部構造が緩くなることで、周囲組織に炎症が発生する可能性が高まる。

正確な型取りを行う事で、このようなリスクを避け、インプラントの使用感を向上させることができます。

 

4. 堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックのインプラント治療

堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックのインプラント治療は、傷口を最小限に抑えながら短時間で適切な位置にインプラント体を入れるために、また、血管や神経などの位置を確認しながら手術を行うために、「XガイドⅡ 3Dナビゲーションシステム」を導入しています。

三国丘歯科クリニックではインプラント治療に注力し、以下3つのインプラント治療が可能です。

①抜歯即時埋入

歯を抜いた直後にインプラント手術をする方法です。歯や歯ぐき、あごの骨の状態などが良好な場合に適応することができ、歯のない期間を短くすることで歯肉や顎の骨の吸収を防ぎます。

②フラップレス埋入

歯肉の切開(フラップ)を行わないインプラント手術です。歯科用CTなど専門の機器や技術が求められ、対応できる歯科医院が限られたインプラント治療法です。

③インプラント即時荷重

手術当日から噛めるようにするため、インプラント体を埋入する手術と同時に仮歯を入れるインプラント手術です。

インプラントの上に装着する人工の歯はセラミックの中でも強度が高く、汚れが付着しにくいとされるジルコニアを取り扱っています。
歯の形を決めるために行う口の中の型取りは、短時間で不快感が少なくなるよう、従来のゴム状の素材を口に入れる方法ではなく、口腔内スキャナーを使用したデジタルシステムを活用しています。

歯を失った場合の治療法には「ブリッジ」「入れ歯」もあります。ただし、周りの歯への影響を考え、一生涯快適な食生活を送るために、「インプラント」は最も良い選択肢と三国丘歯科クリニックは考えています。
保険適用外の治療ではありますが、堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックは「長い目でみて後悔のない治療」をコンセプトに、使用する歯科材料にこだわり、国内外の技術を応用した低侵襲で長持ちするインプラント治療で費用以上の価値をご提供できるよう努めています。

 

まとめ

インプラント治療における型取りは、治療の成功を左右する重要なステップです。精密な型取りにより、安定した使用感と治療後の安定性が向上します。
院長山本は、令和6年12月の日本臨床歯科CADCAM学会で、『インプラント治療におけるデジタルスキャンの精度の検証』というテーマで口演発表を行い、最優秀賞をいただきました。

堺市の歯医者 三国丘歯科クリニックでは、一人ひとりに合った治療法をご提案しています。
堺市でインプラント治療に関するお悩みをお持ちの方は、三国丘歯科クリニックまでご相談ください。

三国丘歯科クリニックの口腔内スキャナーについてはこちらをご確認ください。
https://mikunigaokadental.jp/cerec.html
 
 

監修:理事長/院長 山本 英樹

経歴:
大阪府立 三国丘高校 卒業
大阪大学 歯学部 卒業
平成17年 大阪府下 インプラントセンター勤務
平成22年 三国丘歯科クリニック 開設
平成26年 医療法人英歯会 理事長就任
令和 6年 MID-G役員就任

その他受賞歴:
MID-Gマニュアルコース MVP
日本臨床歯科CADCAM学会 最優秀会員発表アワード
日本臨床歯科CADCAM学会認定医